2025年10月13日 2025年10月13日 MizutaniKeiji

今を生きる〜豊かに年を重ね、心に残る人生を

第1章　いま、この瞬間に心を戻す

人生の時間は、まるで風のようにあっという間に過ぎていきます。
気づけば、昨日の出来事がもう十年前の思い出になっている——そんな経験はありませんか。

若い頃の夢、仕事に追われた日々、そして大切な家族と過ごした時間、ふと振り返ると、懐かしさがこみ上げる一方で、「あの時、なぜもっとやれなかったのか、ああすればよかったのに」という後悔が胸をよぎることもあります。

けれども、過去はどれほど愛おしくても、もう手の届かないところに行ってしまっています。
そして未来はまだ見えない世界で、自分の健康や老後への不安が、時折心を重くすることもあるかもしれません。

それでも、私たちが確かに生きているのは、今この瞬間なのです。

朝、湯気の立つコーヒーの香りを感じる時間。
窓辺の光に包まれて大きく深呼吸をする時間。
お気に入りの音楽に耳を傾け、静かに心を落ち着けるひととき。

その一つひとつが、まぎれもない「今の幸せ」のものなのです。
過去を嘆くよりも、未来を案じるよりも、「今日という一日を大切、丁寧に生きる」そこにこそ、人生の本当の豊かさがあるのだと思う。

第2章　豊かに年を重ねるとは、「感謝して生きる」こと

年齢を重ねるほどに、体力や環境は変わっていきます。
できなくなることも増えますが、その代わりに、内側から湧き出る「感謝の世界」が見えてきます。

若い頃は、成果を追い、地位や成功を求めて生きていました。
それは、満たされない渇望でした。
しかし、今振り返ると、私たちを支えてきたのは「人の温かさ」だったと気づきます。

あの日励ましてくれた言葉。
手を差し伸べてくれた仲間。
そばで見守ってくれた家族。

その一つひとつが、今の私を形作っています。
豊かに年を重ねるということは、「あるもの」に目を向け、「ありがとう」と言える心を持つこと。
それは決して当たり前ではない、小さな奇跡の積み重ねです。

今日、健康でいられること。
住む家があること。
自由な時間があること。

その感謝の心が、自分自身を優しく包み込み、周りの人々をも幸せにしていくのです。
あの頃は見えなかった“ありがたさ”が、今ようやく心に沁みてくる。
それこそが、心の豊かさを育てる生き方なのかもしれません。

第3章　私が今を生きる理由：ITの知識を、同輩の高齢者の幸せのために

では、私自身はどんな“今”を生きようとしているのか。
その答えが、私が今を生きる理由です。

「私は、ITの知識と経験を活かし、家族や同輩の高齢者、地域社会の幸せと安心を支える活動を通じて、社会に貢献する。」

長年、ITの世界に関わってきた私は、今こそその知識を社会の幸せのために使いたいと思っています。

スマートフォンが苦手な高齢者に寄り添い、操作を一緒に学ぶ、それだけで、相手の表情がふっと明るくなります。
「孫とLINEで話せた！」と涙ぐまれた時、「詐欺メールへの対処法がわかって安心した」と感謝された時など
その瞬間、私は気づきました。
技術は人を孤立させるものではなく、人をつなぐ大きな温かな力なのだと実感出来ました。

こうした小さな支援の積み重ねこそが、自分の存在意義を確かめる時間であり、日々の張りと活力の源です。
人と人をつなぐ橋渡しができること、それこそ、私にとっての今を生きる理由なのです。