
― はじめてのマインドフルネス瞑想 ―
最近なんだか、心がモヤモヤしたり、イライラしやすかったりしませんか?
そんなとき、私が助けられたのが「マインドフルネス瞑想(めいそう)」という、とてもシンプルな方法です。
むずかしいことはしません。道具も、特別な場所もいりません。ただ、「今の自分に気づく」ことからはじめます。
マインドフルネスって何?どうやるの?ということを、やさしくお話しします。
🌿 マインドフルネスって何だろう?
マインドフルネスとは、「今、このときの自分の気持ちや体のようすに気づくこと」です。
たとえば、こんなふうに感じること、ありませんか?
「さっき、友だちにあんなこと言わなきゃよかったな…」とか、「明日のテスト、うまくいくかな…」とか。
人の心って、気がつくと、過去のことや、まだ来ていない未来のことでいっぱいになりがちなんです。
でも、そんなふうにいつも頭がフル回転していると、心はとてもつかれてしまいます。
そこで、マインドフルネス。
これは、「今、自分はどうしているかな?」と、ちょっと立ち止まって気づく練習なんです。
たとえば…今、自分はイスに座っているな、足のうらが床にふれている感じがするな、息を吸って、はいているふうに、体の感じや呼吸にそっと注意を向けるだけでOKです。
「ちゃんとできてるかな?」って思わなくても大丈夫です。ただ「気づく」だけで、それがマインドフルネスなんです。
もっとくわしく言うと、マインドフルネスをすると、脳の中の「前頭前野(ぜんとうぜんや)」という、自分を冷静に見る力をもった場所が活発になります。
すると…
- イライラや不安がおさまりやすくなる
- 心が落ち着いて、ものごとをゆっくり考えられる
- 集中力が上がったり、眠りやすくなったり
といった、心と体にうれしい変化が、少しずつ起こってきます。
マインドフルネスは、「がんばるための方法」ではなく、「がんばりすぎた心を、ちょっと休ませる方法」です。
たった3分でも、「今の自分にやさしく気づいてあげる時間」です。そんな時間をもってみませんか?人の心って、つい「さっきの失敗いやだったな…」とか、「明日のテストどうしよう…」みたいに、過去や未来のことを考えてしまいがち。でも、そればかりだと心が疲れてしまいます。
マインドフルネスでは、今の呼吸や体の感じに意識を向けて、心をそっと落ち着かせます。
たとえば…
「息を吸ってるなぁ」
「椅子にすわってる感じがするな」
「おなかがふくらんで、へこんでるな」
そうやって、今の自分を観察(かんさつ)するだけでいいのです。
🧠 心と体にうれしいマインドフルネスの効果
この方法は、病院やカウンセリングでも使われていて、心のケアにとても役立つといわれています。
🔍 マインドフルネスで期待できること
- イライラや不安がおさまりやすくなる
- 気持ちの切りかえが上手になる
- 集中しやすくなる
- 夜ぐっすり眠れるようになることもあるよ
これは、脳の「考えごとを落ち着ける部分」が元気になるからだといわれています。
🕯 まずは3分!やってみよう、マインドフルネス瞑想
では、さっそくやってみましょう。とてもかんたんなステップです。
🌼 ステップ①:しずかな場所で楽に座る
- 背すじを軽くのばして、リラックス
- 手はひざの上に置きましょう
🌼 ステップ②:呼吸を感じてみよう
- 鼻から息をすって、口か鼻からゆっくり出す
- 「いま息をしているな」って、心の中でつぶやいてもOK
🌼 ステップ③:気がそれたら、また呼吸へ
- ほかのことを考えちゃっても大丈夫!
- 「あ、今ちょっと気がそれてたな」と気づいたら、また呼吸にもどります
⏱ 時間は3分くらいで大丈夫。できる日だけでOKです。
☕ 続けるコツは「うまくやろうとしないこと」
「今日、集中できなかったな…」って思っても、それで大丈夫。
マインドフルネスは、「がんばる」時間ではありません。
がんばらなくてもいいって、自分をゆるす時間なんです。
心がつかれたときこそ、自分にやさしくしてあげましょう。
📌 こんなときにおすすめ!
- 寝る前、考えごとが止まらないとき
- 朝、気持ちがどんよりしているとき
- 勉強やスマホの前に、ちょっとひと休みしたいとき
🌿「いま、ここにいる」って感じるだけで、心が落ちついてきます。
✨ 最後に:自分を大切にする時間を
毎日いそがしくしていると、自分の気持ちに気づく時間がなくなりがちです。
でも、ほんの数分「何もしない時間」をもつだけで、心がすーっと楽になります。
今日、この記事を読んでくれたあなたが、少しだけ「今の自分」をやさしく見つめる時間をとってくれたら、うれしいです。
🧘♂️「ただ、息をしていることに気づく」それだけで、心はゆっくり整っていきます。